☆「監修」の裏側。栄養士がプロとして知っておくべき表示の曖昧さと真実☆
こんにちは、Person’s株式会社です♪
健康志向の高まりとともに、「管理栄養士監修」「医師監修」といった表示を冠した食品やレシピが増加しています。
しかし、この「監修」という言葉には、法的な明確な定義がありません。
私たち栄養士が消費者に正しい情報を提供し、
また自身のキャリアにおいて監修に関わる際に知っておくべきことを解説します。
1. 法的に見た「監修」表示の曖昧さ
「監修」という言葉は、商品やサービスにおける専門家の関与を示すものですが、
その責任範囲や関与度合いについては、法律上の明確なルールが存在しません。
① 「監修」に法的な定義はない
「監修」は法的に定義された言葉ではないため、企業側の裁量で幅広く使われています。
極端な話、専門家が最終チェックを一度行っただけでも「監修」と表示することが可能ですし、
単なる「名前貸し」に近い状態でも使用されているケースも否定できません。
② 景品表示法との関係
重要なのは、「監修」表示が誇大広告や虚偽の表示につながっていないかという点です。
・根拠のない表示: 「○○監修で脂肪燃焼効果がアップ!」といった、
科学的な根拠が不明確な効果を謳う表示は、景品表示法上の「優良誤認表示」にあたる可能性があります。
・責任の所在: 栄養士が監修に関わる場合、その表示が消費者に誤解を与えた場合、
表示を行った企業だけでなく、監修者自身の専門家としての信頼性も問われかねません。
2. 栄養士・管理栄養士が「監修」に関わる実態
現場において、栄養士が「監修」に関わる度合いは、企業や契約内容によって大きく異なります。
① 関与度低:プロモーション目的
企業側が、専門家の「肩書き」や「ネームバリュー」を重視し、
マーケティングの一環として名前を使用したいケースです。
・実態: レシピや献立の基本案作成に関わっただけで、
最終的な商品仕様やパッケージデザインの決定には関わっていない、
または最終チェックのみを行った、といった関与に留まります。
② 関与度中:専門的なチェック機能
栄養士の専門知識を活かし、商品の中身の品質保証に関与するケースです。
・実態: 既存商品の栄養成分計算の正確性のチェック、
ターゲット層(例:高齢者、糖尿病患者)への適合性の評価、レシピの健康面でのアドバイスなどを行います。
商品の根幹に関わる重要な役割ですが、主導権は開発担当者にあります。
③ 関与度高:主導的な開発・指導
栄養士が主体となって商品をゼロから作り上げる、最も関与度の高いケースです。
・実態: **コンセプトの策定、材料選定、調理工程の衛生指導、
**大量調理への応用可能性の検討など、開発全体に深く関わります。
この場合、監修者は商品の品質に大きな責任を負うことになります。

3. 栄養士が「良い商品」を見極める4つのチェックポイント
私たち栄養士が消費者や指導対象者に商品を勧める際、「監修」表示に惑わされず、
客観的な情報に基づいて「良い商品」を見極める能力が必要です。
チェック①:栄養成分表示の「真偽」確認
「低糖質」「高たんぱく」といった謳い文句が、実際の栄養成分表示と矛盾していないか確認します。
・例: 低糖質を謳いつつ、脂質やカロリーが大幅に高くなっていないか。
全体的なPFCバランスが指導対象者の栄養目標に適合しているかをチェックします。
チェック②:原材料表示のシンプルさ
良い商品は、原材料がシンプルで、何が使われているか理解しやすいことが多いです。
・チェック点: 意味不明な添加物や、過剰な人工甘味料が使われていないか。
特に指導対象者がアレルギー体質や消化器系に不安がある場合、原材料は重要なチェック項目です。
チェック③:監修者の「実績」と「資格」
監修者の肩書きが「管理栄養士」であるか、
あるいは特定の疾患(例:糖尿病、腎臓病)や分野(例:スポーツ栄養)での
具体的な実績や専門資格を持っているかを確認します。
肩書きだけではなく、その専門性が商品とどのように結びついているかを判断しましょう。
チェック④:コストパフォーマンスと継続性
栄養的に優れていても、価格が高すぎると消費者が継続できません。
・チェック点: その商品が、無理なく続けられる価格帯であるか。
また、自宅で手軽に再現できる代替品があるかなど、消費者の継続性という視点も重要です。
4. 栄養士としての「監修」表示との向き合い方
① 指導者としての役割
指導対象者に対して、「監修表示はあくまで参考の一つであり、
最終的な判断は成分表と原材料表で行うべき」と啓発しましょう。
また、健康食品やサプリメントを推奨する際は、
消費者庁が定める**「機能性表示食品」や「特定保健用食品(トクホ)」**など、
科学的根拠が担保された制度に基づいた商品から選ぶように促すことが、プロとしての責任です。
② 自身が監修する際の留意点
自身が監修を依頼された場合、以下の点を明確にして契約を結ぶ必要があります。
・責任範囲の明確化: どこからどこまでが自分の責任範囲であるかを、
契約書に明記します(例:栄養成分の正確性のみを保証する)。
・情報の透明性: 自身の監修内容(例:レシピの提供、最終チェック)が、
消費者に対して適切かつ透明性をもって開示されるかを確認しましょう。

5. まとめ:「成分」こそ真実
「○○監修」は、企業が消費者の信頼を得るためのマーケティング手法の一つです。
私たち栄養士は、この表示を一つの情報として扱いながらも、
その裏にある**「栄養成分」と「原材料」**という科学的な事実に焦点を当て、
冷静かつ客観的に商品を評価しなければなりません。
これが、栄養のプロフェッショナルとしての重要な役割です。
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