豊島区の特徴
豊島区の中心となる地域は、1日の乗降客数が250万人を超える池袋駅周辺で、百貨店などの大型店舗や飲食店が多く集まる巨大な商業・経済の街となっています。
また、池袋エリアには「東京芸術劇場」や「あうるすぽっと」、「サンシャイン劇場」のような劇場が多数あります。
長崎・千早エリアにも、かつて「アトリエ村」と呼ばれた芸術家の集まる地域や、日本のマンガ文化の礎をつくった「トキワ荘」などがありました。
豊島区は昔も今もアートの発信地です。
他方、雑司が谷・目白エリアは、豊島区のなかでは自然の多い地域で、「雑司ヶ谷霊園」から学習院大学へと向かう道にはたくさんの緑があります。
春には目白庭園のシダレザクラをはじめとした多くの花々が街を彩る様子を見ることができるでしょう。
また、目白エリアは都内でも有数の高級住宅街でもあります。
大塚・巣鴨・駒込エリアで特に有名なのは「巣鴨地蔵通り商店街」です。
多くの高齢者を中心に親しまれている庶民の楽しみの場で、「おばあちゃんの原宿」とも呼ばれて活気に満ちています。
また、ソメイヨシノ発祥の地として知られる「染井霊園」などもあり、歴史と下町情緒を感じられるエリアです。
商業や文化・歴史の街として多くの顔を持ち、活気の溢れる豊島区ですが、一方で高齢化は確実に進んでいます。
平成28年における高齢者人口の数は昭和55年と比較して2倍以上となっており、高齢化率も20パーセントを超えています。
そのため、区内においては高齢者の健康や生活をサポートする医療・介護従事者や栄養士の役割が高まっているといえるでしょう。
豊島区の栄養士情報
高齢化の進む豊島区では、75歳以上のいわゆる後期高齢者の数も増加傾向にあり、医療や介護を必要とする区民は増えています。
この分野での給食管理や栄養指導へのニーズは高まっていく傾向にあるといえるでしょう。
豊島区における合計特殊出生率は、平成26年のデータによると1.00パーセントで東京23区内でも下から4番目に低い値です。
しかし、出生数自体は平成16年以降一貫して増加しています。
さらに、昼夜間人口比率は平成22年現在148.6パーセントで、豊島区内に通勤してくる人々の数は非常に多いというのが特徴です。
区内のみならず、区外に在住し豊島区で仕事をする人たちにとっても、子どもを預けることのできる保育施設へのニーズは強まる傾向にあるといえるでしょう。
国や自治体による子育て支援の重要性が強く認識されてきているなかで、これらの施設における給食の栄養管理や、食育における栄養指導での栄養士の役割への期待は高まる方向にあります。
また、豊島区の産業として多いのは、「卸売業・小売業」に次いで「宿泊業・飲食サービス業」です。
さまざまな食文化に出会える豊島区は、栄養士の探求心を高めてくれる街であると同時に、フードコーディネートやメニュー企画などの仕事にも出会える可能性があるエリアだといえるでしょう。