こんにちは、Person’s株式会社です♪

この度、医療や福祉の現場で新たなキャリアを築こうとされている皆様へ、心よりエールを送ります。
集団給食の中でも、**医療・福祉の現場は「命に直結する食」**を提供するという点で、他とは一線を画します。
ここでは、職種を超えて共有すべき転職の壁と、採用を勝ち取るための具体的な戦略を解説します。

1. 職種を超えて直面する「3つの共通の壁」

工場や学校給食、一般レストランからの転職者が、医療・福祉の現場で特に戸惑いやすい、
職種を問わない3つの共通の課題を事前に認識しておきましょう。

壁①：QOL vs 治療の「食」ジレンマへの理解

一般の給食は「美味しさ」「栄養バランス」「コスト」が主軸ですが、

医療・福祉ではこれに**「治療効果」と「安全」**が加わります。

・管理栄養士・栄養士: 献立作成で、「患者様の嗜好」と「医師の治療指示」の板挟みに遭います。
高齢者施設では、「最期の食事をどうするか」という倫理的な判断が伴うこともあります。

・調理師・調理補助: 「減塩食なのに美味しくする」「きざみ食なのに彩りを良くする」といった、
技術と創造性が要求されます。
**「美味しさ」が「残食を減らし、治療を助ける」**という高い目的のためにあることを理解する必要があります。

壁②：徹底された「感染症・衛生管理」への対応

医療・福祉施設は、免疫力の低いハイリスクな人々が集まる場所です。

一般的なHACCPに加え、ノロウイルスやインフルエンザなど、感染症対策が極度に厳格です。
厨房内のゾーニング、手洗いの手順、食材の保管温度など、
少しでも気が緩めばクラスター（集団感染）を招き、人命に関わります。

この**「過剰に感じるほどの衛生管理」**に対する意識が、そのままプロとしての責任感として問われます。

壁③：「多職種連携」とコミュニケーションギャップ

病院や施設はチーム医療・チームケアの場です。

・情報伝達の重要性: 食事量が減った、ムセ込みが多い、薬を飲むのが苦手など、患者様のわずかな変化が、
調理師や調理補助の作る「食事の形態」に即座に反映されなければなりません。

・異なる専門用語: 医師、看護師、リハビリ職など、職種によって使う専門用語が異なります。
管理栄養士や調理師は、彼らの言葉を理解し、
給食部門の情報を「医療チーム共通の言葉」に翻訳して伝える能力が求められます。

2. 職種別！採用担当者が本当に見る「チェックポイント」

採用面接で採用担当者が具体的に評価するポイントは、職種によって異なります。

👩‍⚕️ 管理栄養士・栄養士：単なる献立作成者からの脱却

採用担当者は、あなたの献立作成能力ではなく、**「問題発生時の対応能力」**を見ています。

・チェックポイント1：交渉力と危機管理

〇「医師からの突然の絶食指示に対し、どう献立を変更し、調理員へどう伝達するか？」

〇「委託会社との意見の相違をどう論理的に解決するか？」

・チェックポイント2：チームへの貢献意欲

〇「単に指導をするだけでなく、NSTや褥瘡（じょくそう）回診で、どのような専門的視点を提供できるか？」

採用側は、経営や臨床の視点を持って現場を動かせるリーダーシップを求めています。

👨‍🍳 調理師：技術よりも「安全意識」と「柔軟性」

一般レストランでの華やかな技術よりも、決められた時間・予算内で、
ミスなく大量の特殊調理をこなせるかが最重要です。

・チェックポイント1：大量調理と段取り力

〇「数百食の食事を、複数の形態（常食、きざみ、ミキサー、ソフト食など）に展開し、
時間通りに提供するための手順をどう計画するか？」

・チェックポイント2：治療食への理解

〇「減塩食や腎臓病食の制限値を守りつつ、献立表の指示通りに調味料を正確に計量できるか？」

調理師は、**「厨房という名の精密機械」**を正確に動かす設計者としての適性が問われます。

☆調理補助：スピードと「目配り・気配り」

調理補助は、給食部門のインフラを支える最も重要なポジションです。

体力の有無だけでなく、注意力と持続力が評価されます。

・チェックポイント1：衛生ルールの遵守意識

〇「以前の職場で面倒だと感じていた衛生ルールは何か？ それを医療現場ではどう遵守するか？」

・チェックポイント2：協調性と適応力

〇常に作業内容が変わる現場で、チーフや社員からの指示に対し、素早く正確に対応できる柔軟性があるか。
**「言われたこと以外も、率先して汚れている場所を見つけて行動できるか」**というプロ意識が評価されます。

---

3. 採用を勝ち取るための「志望動機と重要質問」

面接では、あなたの「気持ち」ではなく、「具体的な貢献」を伝えましょう。

① 志望動機の「医療・福祉への変換術」

前職での経験を、医療・福祉の現場にどう活かせるか、具体的に述べます。

前職の経験	医療・福祉への変換
例1: 営業職での コスト管理	「予算内で献立を組むだけでなく、食材の仕入れ交渉力を活かし、 治療食の質を落とさずにコストを〇%削減したい。」
例2: レストラン での調理技術	「見た目の美しさや技術を、誤嚥リスクの低いソフト食の盛り付けに 応用し、 患者様の食欲向上に貢献したい。」
例3: コンビニでの品出し	「スピードと正確な在庫管理スキルを、 アレルゲン食材の厳格な仕分けとチェック体制に応用したい。」

② 面接で確認すべき「3つの重要質問」

入職後のミスマッチを防ぐため、以下の3点は必ず確認しましょう。

1. 「給食形態の細分化と作成体制について」

〇なぜ聞くのか: 形態の細かさ（きざみ、ペースト、ムース食など）は、
そのまま調理・栄養士の作業量と専門性の高さを反映します。
特に調理師は、ソフト食の作り方など、施設ごとのルール確認が不可欠です。

• 「委託会社との連携と、直営職員の役割分担について」

〇なぜ聞くのか: 誰が献立の最終責任を持つのか、病棟業務は誰が担当するのか、
厨房スタッフの管理責任は誰にあるのか、という**「権限と責任の線引き」**を明確にし、
入職後のトラブルを防ぎます。（管理栄養士・栄養士は特に重要）

• 「夜間帯・早朝帯の急変時の対応マニュアルについて」

〇なぜ聞くのか: 医療・福祉の現場では、いつ急変が起こるか分かりません。
夜間や早朝に人手が少ない時間帯の、緊急時の食事提供体制や、調理室への立ち入りルール、
管理栄養士への連絡体制を確認し、危機管理意識をアピールします。

4. まとめ：管理栄養士・調理師・栄養士・調理補助の皆様へ

医療・福祉の集団給食への転職は、決して楽な道ではありません。
しかし、あなたの提供する食事が、誰かの治療を助け、
誰かの生きる喜びを支える、最もやりがいのある仕事です。

**「前の職場で何をしてきたか」ではなく、
「あなたのスキルが、この病院・施設でどう人々の命に貢献できるか」**という視点を持つことが、
転職成功への鍵となります。

皆様の新しい挑戦を心より応援しています！

Person’s株式会社では、病院、介護施設、ホテル、保育園、食品製造工場、飲食店など
管理栄養士・栄養士・調理師・調理補助のお仕事の求人をご用意しております♪
新着求人を日々掲載していますので、お仕事をお探しの方はこの機会にいかがでしょうか？
詳しくは栄養士・管理栄養士・調理師の求人・転職・派遣ならくっくbeeをご覧ください★”