栄養士・調理師の求人・転職・派遣なら|くっくビー

チャレンジする!を応援していく
栄養士さん 調理師さんのお仕事探しなら

CONTACT

TEL:0120-611-191
MAIL:

☆基本に立ち返る。調理師の生命線「大量調理衛生管理マニュアル」再点検☆

こんにちは、Person’s株式会社です♪

肌寒い日が増え、体調管理に一層気を配る季節となりました。

集団給食の現場では、冬場の感染症対策とともに、日々の衛生管理の徹底が欠かせません。

今回は、我々調理師の基本であり、業務の根幹をなす厚生労働省の

「大量調理施設衛生管理マニュアル」に焦点を当てます。

このマニュアルがなぜ重要なのか、そして現場でどう活かすべきか、改めて確認しましょう。


1. 「大量調理マニュアル」の目的と調理師試験での位置づけ

「大量調理施設衛生管理マニュアル」は、
一回の食事を300食以上または一日750食以上を提供する施設を対象に、
食中毒などの事故を未然に防ぐために、調理過程全般の衛生管理の基準を定めたものです。
調理師試験の公衆衛生学や衛生法規の分野で必ず出題される、プロとしての基本中の基本です。

清潔な白衣と帽子を着用し、衛生的な厨房で作業する調理師。

事故を防ぐ「3つの原則」

このマニュアルの根幹にあるのは、食中毒を予防するための以下の「3つの原則」です。

  1. 菌をつけない(清潔): 食材や器具、調理従事者の手指など、
    全ての接触面からの汚染を防ぐこと。
  2. 菌を増やさない(迅速な温度管理): 細菌が増殖しやすい温度帯(10℃~60℃)に
    食品を置く時間を極力短くすること。
  3. 菌を殺す(加熱): 加熱調理が必要な食品は、
    中心部まで確実に殺菌できる温度と時間を守ること。

これらの原則を徹底するため、
マニュアルでは「重要管理事項」と「一般管理事項」が詳細に定められています。
調理師は、この原則を単なる知識として覚えるだけでなく、
日々の業務の中で「なぜこの作業をするのか」を常に意識し、実践することが求められます。

記録と検証の重要性

マニュアルでは、調理の各工程における温度や時間の記録(モニタリング)が義務付けられています。

特に、加熱調理後の「中心温度計による測定」や、冷却・保管時の「温度確認」は、
衛生管理の要です。
記録は単に義務を果たすだけでなく、
万が一事故が発生した場合の原因究明や、日々の業務改善のための重要なデータとなります。


2. 現場で厳守すべき「重要管理事項」のポイント

マニュアルの中でも、特に食中毒予防に直結する項目が「重要管理事項」です。
これは調理の各工程における**「いつ、何を、どのように管理するか」**を定めたものです。

集団給食の現場で、加熱調理後の食品の中心温度を測定している調理師。

(1) 原材料の受入れ・検収時の管理

食中毒菌の持ち込みを防ぐ最初の関門です。
納品された食材は、すぐに品温(冷凍・冷蔵)異状の有無(破損、異物混入、鮮度)を確認します。
特に魚介類や食肉は、すぐに適切な温度の冷蔵庫や冷凍庫に入れ、
他の食材との交差汚染を防ぐよう区分けすることが極めて重要です。
この検収作業をルーティン化し、
担当者だけでなく責任者もチェックする体制を整える必要があります。

(2) 加熱調理の徹底

菌を殺すための最も確実な手段が加熱です。
マニュアルでは、「中心温度75℃で1分間以上(ノロウイルス対策の場合は85℃~90℃で90秒間以上)
という明確な基準が定められています。

  • 中心温度の測定: 調理が完了したと思っても、
    必ず中心温度計で最も火の通りにくい部分を測定し、規定の温度に達していることを確認します。
    大量調理では、熱ムラが生じやすいため、複数箇所での測定が必要です。
  • 調理後の早期提供または急速冷却: 加熱調理が完了した食品は、すぐに喫食者へ提供するか、
    または急速冷却(クックチル)の工程に移します。
    加熱後の食品を長時間放置することは、
    温度が下がる過程で菌が増殖する大きなリスクとなります。

(3) 冷却・保管時の温度管理

急速冷却を行う場合、「60分以内に20℃、さらに90分以内に10℃以下」まで冷却することが原則です。
この冷却速度を守ることで、ウェルシュ菌などの芽胞形成菌の増殖を防ぎます。
冷却後の保存は、チルド状態(3℃以下)で管理し、
その温度を毎日記録することが義務付けられています。


3. 現場を円滑にする「一般管理事項」と調理師の責務

重要管理事項だけでなく、
調理師の日常的な作業全般に関わる「一般管理事項」も、衛生管理の土台として極めて重要です。

清潔な調理台と整理整頓された厨房の様子。交差汚染を防ぐためのゾーニングがされている。

(1) 器具・調理場・手指の衛生管理

  • 器具・容器の洗浄・殺菌: 使用後の調理器具や食器は、すぐに洗浄・殺菌します。
    まな板や包丁は、食材ごとに使い分けることが理想であり、
    特に食肉、魚介類、生野菜用は区分けし、
    使用後は熱湯や次亜塩素酸ナトリウムなどで殺菌することが必須です。
  • 交差汚染の防止: 未加熱の食品を取り扱う場所と、
    加熱済みの食品を取り扱う場所(汚染作業区域と非汚染作業区域)を
    明確に区分け(ゾーニング)し、調理器具や手指を介した菌の移動を防ぎます。
  • 調理従事者の健康管理: 調理師は、毎日の健康チェック(下痢、発熱、皮膚疾患などの有無)と,
    手洗い・消毒の徹底が義務付けられています。
    特にトイレ後や食材の取り扱い前後など、タイミングを定めた正しい手洗いが基本中の基本です。

(2) 食材の衛生的な取扱い

生で食べる野菜や果物は、流水で丁寧に洗浄し、
必要に応じて次亜塩素酸ナトリウムなどで殺菌します。
調理済み食品と未調理食品を同一の容器や冷蔵庫で保管する際は、
必ず蓋をする、ラップをかけるなどして、交差汚染を防ぐ必要があります。

(3) 調理師の責務と教育

マニュアルの徹底は、一部の管理栄養士や責任者だけの仕事ではありません。
現場で実際に調理を行う調理師一人ひとりが、マニュアルの基準を理解し、実行する責任があります。

定期的な衛生教育・研修を通じて、最新の知識と技術を共有し、
全ての調理従事者が同じ意識で業務に取り組むことが、安全な給食提供の鍵となります。


まとめ

「大量調理施設衛生管理マニュアル」は、調理師試験のためだけの知識ではなく、

日々の業務における安全と品質を担保するための**「命綱」**です。

食中毒事故は、喫食者の健康を損なうだけでなく、施設全体の信頼を一瞬で失墜させます。

このマニュアルを常に念頭に置き、「菌をつけない、増やさない、殺す」という

基本原則を徹底することが、プロの調理師としての責務です。

調理師の皆様のプロ意識と丁寧な作業こそが、

今日も多くの人々の健康と安心を支えているのです。

この基本に立ち返り、安全で美味しい食事を提供し続けていきましょう。

Person’s株式会社では、病院、介護施設、ホテル、保育園、食品製造工場、飲食店など

管理栄養士・栄養士・調理師・調理補助のお仕事の求人をご用意しております♪
新着求人を日々掲載していますので、お仕事をお探しの方はこの機会にいかがでしょうか?
詳しくは栄養士・管理栄養士・調理師の求人・転職・派遣ならくっくbeeをご覧ください★”

調理師コラム一覧に戻る

このエントリーをはてなブックマークに追加