☆給食委託会社vs病院直営。管理栄養士としてのキャリア、どちらを選ぶ?徹底比較コラム☆
こんにちは、Person’s株式会社です♪
私たちが就職先を選ぶ際、必ずぶつかる大きな分岐点があります。
「給食委託会社に就職するか、施設の直営管理栄養士になるか」。
仕事内容、待遇、求められるスキル、そして将来のビジョン。
この二つは同じ「病院で働く管理栄養士」であっても、
中身は全く異なる職種と言っても過言ではありません。
今回は、この二つの働き方をフラットな視点で解剖し、
あなたのキャリア選択のヒントになるよう深掘りしていきます。
1. そもそも「委託」と「直営」はどう違う?
まずは基本構造の整理から始めましょう。
給食委託会社(受託側)
病院や介護施設と契約を結んだ「給食会社」の社員として、その施設に配属されます。
・所属: 株式会社〇〇給食などの民間企業
・主なミッション: 契約内容に基づき、安全で美味しい食事を、決められた予算内で提供すること。
・立ち位置: 給食運営のプロフェッショナル。
病院・施設直営(委託側・施設側)
その病院や社会福祉法人の職員として直接雇用されます。
・所属: 〇〇病院、社会福祉法人〇〇会など
・主なミッション: 患者様の栄養管理(臨床)、給食会社への指示・管理、病院経営への参画。
・立ち位置: 医療チームの一員兼、給食部門の責任者。
かつては「病院の職員が給食も作る」のが当たり前でしたが、
現在はコスト削減や業務効率化のため、
厨房業務を委託会社に任せるスタイルが主流(特に大規模病院)になっています。
2. 「給食委託会社」で働くリアル ~現場の最前線~
新卒の管理栄養士の多くが、まずはこの「委託会社」からキャリアをスタートさせます。
そこには明確な理由と、現場ならではの厳しさがあります。
【メリット】圧倒的な「現場力」が身につく
委託の最大の強みは、**「食材に触れる時間の長さ」**です。
早朝からの仕込み、調理、盛り付け、配膳、洗浄。
これらを一通り経験することで、
「どの料理にどれくらいの時間がかかるか」「大量調理のコツは何か」が肌感覚で身につきます。
「調理ができない管理栄養士は、調理員に指示が出せない」とよく言われますが、
委託での経験は、将来どんな立場の管理栄養士になっても一生モノの武器になります。
【メリット】同期の多さと教育体制
大手委託会社であれば、同期が数百人単位でいます。
配属先はバラバラでも、研修で顔を合わせたり、悩みを共有できる仲間の存在は大きいです。
また、企業としてのマニュアルや衛生管理基準が徹底されており、
社会人としての基礎や組織運営のノウハウを体系的に学ぶことができます。
【デメリット】体力勝負と不規則な勤務
「早番」は朝5時、6時出勤が当たり前。
365日稼働の現場なので、土日祝日も盆暮れ正月も関係ありません。
巨大な回転釜を回し、重い食材を運び、立ちっぱなしで作業する。
この肉体的なハードさは想像以上です。ここで体調を崩して退職してしまう人が多いのも事実です。
【デメリット】臨床業務への距離
配属先にもよりますが、委託の管理栄養士の主な業務は「厨房管理」です。
患者様のカルテを見たり、栄養指導をしたりする機会は、
直営の栄養士に比べると圧倒的に少なくなります
(※契約形態により、委託栄養士が病棟業務の一部を担うケースも増えてはいます)。
「患者様と話したくて管理栄養士になったのに、一日中厨房から出られない」
というギャップに悩むこともあります。

3. 「病院直営」で働くリアル ~責任と臨床の深み~
一方、多くの管理栄養士が憧れる「直営」のポジション。求人倍率は非常に高く、狭き門です。
【メリット】「臨床」にどっぷり浸かれる
直営の醍醐味は、なんといっても**「患者様の治療に深く関われること」**です。
NST(栄養サポートチーム)回診、栄養指導、多職種カンファレンス。
カルテを読み込み、医師と対等に議論し、栄養プランを立てる。
「厨房」ではなく「病棟」にいる時間が長くなり、
自分の介入が検査値の改善や退院に繋がった時の喜びをダイレクトに感じられます。
【メリット】安定性と待遇
病院や公立施設の職員となるため、給与体系や福利厚生が安定している傾向にあります
(もちろん施設によりますが)。
また、夜勤がない(または少ない)、早番業務が委託会社に任されているため生活リズムが整いやすい、
といったワークライフバランス面での利点もあります。
【デメリット】逃げ場のない「責任」
直営管理栄養士は、その施設における「栄養の最高責任者」です。
保健所の監査対応、給食会議でのクレーム対応、病院経営層への収支報告。
これら全ての矢面に立つのは直営栄養士です。
何か食中毒などの事故が起きれば、その責任を負うのは施設側の管理栄養士です。
そのプレッシャーは計り知れません。
【デメリット】「孤独」との戦い
100床前後の病院では、直営の管理栄養士は「たった1人」ということも珍しくありません。
相談できる先輩もおらず、全ての判断を1人で下さなければならない孤独感。
厨房スタッフ(委託会社の人たち)は別会社の組織なので、指示は出せても、
本当の意味での「身内」ではないという微妙な距離感に悩むこともあります。

4. 委託 vs 直営、よくある対立構造の乗り越え方
現場でよく耳にするのが、**「直営と委託の仲が悪い」**という話です。
・直営の言い分: 「指示通りの食事が出てこない」「調理員の態度が悪い」「提案を持ってこない」
・委託の言い分: 「現場を知らない無理な献立を立ててくる」「予算が足りないのに要求ばかり高い」
「急な変更指示が多すぎる」
この対立は、お互いの業務への理解不足から生じます。
直営栄養士が「厨房の大変さ(現場)」を知らないと、無理な指示を出してしまいます。
委託栄養士が「臨床の重要性(治療)」を知らないと、単なる作業として食事を作ってしまいます。
成功している現場は、ここが**「パートナー関係」**になっています。
直営が厨房に入って一緒に盛り付けを手伝ったり、
委託が病棟に行って患者様の「美味しい」という声を直接聞いたり。
お互いの領分をリスペクトし合う関係性が築ければ、これほど強力なタッグはありません。
これから就職する皆さんには、ぜひ「対立」ではなく「協調」を目指してほしいと思います。
5. キャリアパスの描き方:まずは「委託」からが王道?
「最初から直営に行きたいけれど、求人がない」という悩みを持つ学生さんは多いです。
実際のキャリアパスとして多いのは、**「委託会社で3〜5年経験を積み、
そのスキルを持って直営に転職する」**というルートです。
委託経験者が直営で重宝される理由
直営の採用担当者は知っています。「委託で揉まれてきた栄養士は使える」と。
・調理ができるので、委託会社に対して的確な指示が出せる。
・原価管理のシビアさを知っているので、経営意識が高い。
・厨房スタッフの気持ちがわかるので、現場のコントロールが上手い。
「新卒でいきなり1人配置の直営」に入ると、誰も教えてくれずに潰れてしまうリスクがあります。
まずは委託会社という組織の中で基礎体力をつけ、衛生管理や調理技術をマスターしてから、
臨床の世界(直営)へステップアップする。
これは非常に合理的で、成功確率の高いキャリア戦略です。
委託会社でキャリアを極める道も
もちろん、委託会社に居続けることも立派なキャリアです。
現場の責任者(チーフ)を経て、複数店舗を統括するエリアマネージャー、
本社の献立開発部、衛生管理部など、企業ならではの多彩なキャリアパスがあります。
給食運営のスペシャリストとして、何千食という規模のマネジメントを行うやりがいは、
直営にはないスケール感です。
6. 性格別・適性診断
最後に、あくまで傾向ですが、「どちらに向いているか」の簡単な指針を挙げておきます。
【給食委託会社に向いている人】
・料理が好き・手を動かすのが好き: デスクワークより厨房で動き回っていたい人。
・チームでわいわい働きたい: 多くのスタッフと協力して一つのものを作り上げたい人。
・いろいろな現場を見てみたい: 転勤や異動により、病院、高齢者施設、社員食堂など
様々な業態を経験したい人。
・出世欲・上昇志向がある: 実力次第でチーフ、マネージャーへと昇進し、給与を上げていきたい人。
【病院直営に向いている人】
・医療・医学に強い興味がある: カルテを読み解き、病態生理を突き詰めたい人。
・コミュニケーション能力に自信がある: 医師や看護師、そして委託会社との調整役になれる人。
・一つの場所で長く働きたい: 地域に根差し、同じ患者様やスタッフと長く関係を築きたい人。
・メンタルがタフで自律している: 1人職場でも、自分で課題を見つけて勉強し続けられる人。
7. 結論:どちらも「食で人を救う」ことに変わりはない
「委託だから下」「直営だから上」というナンセンスなヒエラルキー意識を持つ人が稀にいますが、
これは大きな間違いです。
美味しい食事が厨房で作られなければ(委託の仕事)、どんなに立派な栄養計画も画餅に帰します。
適切な栄養計画がなければ(直営の仕事)、どんなに美味しい食事も治療にはなりません。
車の両輪のように、どちらが欠けても病院給食は回りません。
これから道を選ぶ皆さんは、
まず**「自分が一番ワクワクする瞬間はいつか?」**を問いかけてみてください。
「綺麗に盛り付けができた時」なのか、「患者様の検査データが良くなった時」なのか。
その答えが、あなたが進むべき道を示してくれるはずです。
どちらの道を選んでも、そこには「食を通じて誰かを元気にする」という、
管理栄養士だけの素晴らしい使命が待っています。
焦らず、じっくりと、自分に合ったステージを選んでください。
【まとめ】
- 構造: 「料理のプロ(委託)」と「臨床・管理のプロ(直営)」という役割分担が基本。
- 委託の魅力: 調理技術、現場運営力、コスト感覚が身につく。多くの新卒の登竜門。
- 直営の魅力: 臨床業務、多職種連携、安定性。ただし責任は重く、求人は狭き門。
- キャリア: 「委託で経験→直営へ転職」は王道ルート。委託でのマネジメント職も有望。
- マインド: 両者は対立する関係ではなく、互いに補完し合うパートナーであるべき。
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