☆食中毒の基礎知識・前編☆
こんにちは、Person’s株式会社です♪
食中毒というと、飲食店での食事が原因と思われがちですが、家庭の食事でも発生しています。
普段、当たり前にしていることが、思わぬ食中毒を引き起こすことがあるのです。
家庭での発生では症状が軽かったり、発症する人が少人数のため風邪や寝冷えなどと思われがちで、食中毒と気づかず、重症化することもあります。
夏は細菌による食中毒が多い時期。今日は食中毒について解説します。
【前編】食中毒をおこす主な細菌とウイルスの特徴や症状
●サルモネラ菌
十分に加熱していない卵・肉・魚などが原因となります。
【食材】生卵、オムレツ、牛肉のたたき、レバ刺し
【特徴】乾燥に強く、熱に弱い特徴があります。
【症状】食後、6時間~48時間で、はきけ、腹痛、げり、発熱、頭痛などの症状が出ます。
●黄色ブドウ球菌
ヒトの皮膚、鼻や口の中にいる菌です。傷やニキビを触った手で食べ物を触ると菌が付きやすくなります。
そのため、加熱した後に手作業をする食べ物が原因となります。
【食材】おにぎり、お弁当、巻きずし、調理パン
【特徴】この菌が作る毒素は熱に強く、一度毒素ができてしまうと、加熱しても食中毒を防げません。
【症状】食後30分~6時間で、はきけ、腹痛などの症状が出ます。
●腸炎ビブリオ菌
生の魚や貝などの魚介類が原因となります。
【食材】さしみ、すし
【特徴】塩分のあるところで増える菌で、真水や熱に弱いです。
【症状】食後4時間~96時間で、激しいげりや腹痛などの症状が出ます。
●カンピロバクター
十分に加熱されていない肉や、飲料水、生野菜などが原因となります。また、ペットから感染することもあります。
【食材】よく火が通っていない焼鳥、よく洗えていない野菜、井戸水や湧水
【特徴】乾燥に弱く、加熱すれば菌は死滅します。
【症状】食後2~7日で、げり、発熱、はきけ、腹痛、筋肉痛などの症状が出ます。
●腸管出血性大腸菌
十分に加熱されていない肉や生野菜などが原因となります。
【食材】十分に加熱されていない肉、よく洗っていない野菜、井戸水や湧水
【特徴】菌には、O157やO111などの種類がありますが、十分に加熱すればふせげます。
【症状】食後12~60時間で、はげしい腹痛、げり、血がまざったげりなどの症状が出ます。症状が重くなると、死ぬこともあります。
●ノロウイルス
カキなどの二枚貝を生や十分加熱しないで食べた場合や、
ウイルスに汚染された水道水や井戸水などを飲んで感染することもあります。
【食材】十分に加熱されていないカキ、アサリ、シジミ
【特徴】熱に弱く、85度以上で1分間以上加熱。食中毒にかかった人の便や、はいたものから感染することもあります。
【症状】食後1~2日ではきけ、ひどいげり、腹痛などの症状がでます。
●E型肝炎ウイルス
加熱不足のブタなどの肉や内臓を食べたことが原因となります。
海外の地域によっては生水や生ものから感染する場合もあります。
【食材】十分に火が通っていないブタの肉やレバー
【特徴】熱に弱く、生食をさけ、中心まで十分に加熱すればふせげます。
【症状】ほぼ症状は出ませんが、一部の人は感染から平均6週間たつと、だるさ、ひふが黄色くなる、発熱等の症状がでたりしします。
【後編】では今日からできる食中毒対策を予定しています!
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